|
教皇ベネディクト16世が退位表明(2013.2.12)
教皇ベネディクト16世は2月11日ローマ教皇最高顧問枢機鄕会議で高齢による健康上
の理由から2月28日をもって教皇を退位すると表明されました。2005年に78歳で歴代
教皇最高齢の就任、前任のヨハネパウロⅡ世が推進されてきた世界平和のための活動
を継承し、地球上の戦争や闘争を排除して人命を尊重する社会構築に向けて、民族・習
慣・言語・宗教を越えて、世界中の人々が親しく交わるように呼びかけてこられました。
それだけにご労苦に感謝するとともに、永年にわたり終身在位制が続いてきただけに退
位表明は異例であって、今から600年も前の1415年に、時の教皇グレゴリオ12世が退
位されて以来となります。ローマ教皇庁で退位後20日以内に後任教皇を決めるためコ
ンクラーゲが行われます。
|
|
|
教皇ベネディクト16世が退位前日のスピーチ(2.27)
サンピエトロ広場の一般信徒に向けて最後のスピーチを27日にされた。『私は十字架
から離れません。在位中には、めまぐるしく風の変わる日もありました。責務を忠実に
果たすため高齢の体力に限界を感じて退位を決めましたが、今日まで私を助けてくれ
た枢機郷と、”ペトロの後継者”に新しく選ばれる「新教皇」のために祈ってください。』
このように語りました。 |
|
|
ベネディクト16世教皇退位、郊外の離宮へ(2.28)
ベネディクト16世は2月28日午後8時(日本時間3月1日午前4時)ローマ教皇庁で居並
ぶ枢機卿一人ひとりに感謝の固い握手を交わして、ヘリコプターでローマ郊外のカステル
ガンドルフォにあるバチカンの離宮に向かわれました。名誉教皇として静かな信仰生活を
送られる予定になっています。バチカンの教皇公邸の扉は、次期教皇が決まるまで赤い
テープで閉じて蝋で封印されました。次期教皇の選出は、教会法に基づいて、退位から
20日以内に枢機鄕のコンクラーベ秘密選挙で決められます。
|
|
|
バチカンの教皇庁広報室によると
枢機卿会議の秘密選挙・コンクラーベは
3月12日から開始される(2013.3.9)
コンクラーベは、教皇選挙の投票権を有する枢機卿115人が出席して、システーナ礼拝堂で
年齢順に投票をします。全投票数の3分の2にあたる78票を獲得した枢機卿が「第266代教
皇」に選出されます。当選得票数に達するまで繰り返し選挙・コンクラーベが続きます。初日の
12日はⅠ回、13日からは午前2回午後2回づつ投票を行うよう決められており、当選得票に
達した枢機卿が出ると、システーナ礼拝堂に設置されたストーブの煙突から白い煙が立ち上
がって新教皇の誕生を知らせます。また鐘が同時に打ち鳴らされ、サンピエトロ広場に鳴り響
いて広く公に知らされます。 |
|
|
ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(アルゼンチン)を
新教皇に選出
バチカン(ローマ教皇庁)枢機卿会議の教皇選挙「コンクラーベ」 は12日から開かれており、
13日午後7時5分(日本時間14日午前3時5分)にシスティーナ礼拝堂の煙突から「教皇選出」
を告げる白い煙が立ち昇り、サンピエトロ大聖堂の鐘が鳴り響いて、サンピエトロ広場に集ま
っていた人々は喜びの歓声をあげました。
教皇選挙2日目の夜に、第5回目の投票で、アルゼンチン・ブエノスアイレス大司教のホルヘ
マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)が、全投票数の3分の2を超える票を得て、第266代教皇に選
出されまっした。教皇に中南米出身が選出されたのは初めてです。そして、ヨーロッパ以外
の国から教皇が選出されたのは、731年にシリアのグレゴリオ3世以来約1300年ぶりにな
ります。
|
|
|
第266代教皇に選任された
ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿は
教皇名を「フランシスコ」と決める
教皇選挙・コンクラーベて第266代教皇に選ばれたアルゼンチン・ブエノスアイレス大司教の
ホルヘマリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)は、教皇名を「フランシスコ」と名乗ることが決まりました。
教皇フランシスコは
枢機卿とともにミサをささげ説教で
「主に十字架とっともに主の前を歩んでください」
「歩むこと、築くこと、告白することを常に怠ることなく、勇気をもって、本当に勇気をもって
主の十字架とともに、主の前を歩んでください。十字架上で流された、主の血の上に教会
を築いてください。唯一の栄光である、十字架につけられたキリストを告白してください。
そうすれば、教会は前進するでしょう。」このような趣旨のお祈りのお言葉がありました 。
※ 教皇の説教の全文はカトリック中央協議会HPでここをクリックしてご覧ください。
」 サンピエトロ広場の教皇庁ベランダに出て集まった人々とともに
主の光の中を歩んで築く教会の未来を神に祈られました。 |
|
|
教皇就任式
第266代教皇フランシスコ就任ミサ
(2013.3.20)
3月19日午前9時30分(日本時間20日午後5時30分)からバチカンのサンピエトロ広場で
教皇就任の典礼・ミサが開祭されました。アルゼンチンのフェルナンデス大統領をはじめ
世界132カ国の代表や広場に集まった数万人の前で第266代教皇に就任する祈りを捧
げました。
教皇フランシスコはミサの説教冒頭、「聖ヨセフの祭日の今日、ペテロの奉仕職を始める
典礼を捧げることができて感謝しています。その上、この日は敬愛する前任者の教皇べ
ネトリクト16世の霊名の祝日でもあり、愛と感謝に満たされた祈りのうちに、職責を果た
してまいります。」そして「普遍の教会守護者である聖ヨセフは、愛をこめて聖母マリアを
支え、喜びをもってイエス・キリストを献身的に養育し、常に神のみ旨を心にして、み旨に
適うように務めあげて、守護者としての召命を果たしました。
アッシジのフランシスコが示したように、神が造られたすべてのものを守り、生きる環境を
尊重して全ての人の一人ひとりの人に気遣うことです。特に子供や老人や病弱者に気遣
って真の友愛に生きることが大切です。政治・経済・社会各分野の責任ある人をはじめ、
全ての善意の方々は、神のみ旨に適う守護者となって、現代社会を死と破壊の方向に歩
ませないよう勇気を持って守ってください。お願いします。
教皇としての役責を果たすために益々奉仕に努めねばなりません。この奉仕の頂点は
十字架です。聖ヨセフと同じように、愛と優しさをもって全人類を受け入れなければなりま
せん。とくに飢えている人や流浪の人、着の身着のままの人、病気の人、囚われの人た
ちを救うのことが出来るのは愛をもって奉仕する人だけです。全ての人がこの務めを果
たし希望の星を輝かせっるように神から招かれています。愛をもって神から与えられた
ものを守ろうではありませんか。」そして最後に、聖母マリア・聖ヨセフ・聖ペトロとパウロ・
聖フランシスコの執り成しを祈り求め、神のお導きを祈り願ってミサ説教を結ばれました。
≪上記は教皇就任ミサ説教要約です。詳細はカトリック中央協議会HPを閲覧ください≫
就任式典はこちらからYoutubeバチカンでご覧ください。 |
|